2022年04月20日 |
東北大、高CO2下で植物の成長促進遺伝子を発見 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東北大学 |
大気中のCO2濃度が上昇を続け、地球の人口増に対する食糧不足が懸念されているが、東北大学生命科学研究科の彦坂幸毅教授、九州工業大学の花田耕介教授(当時、理化学研究所)らの研究グループはこのほど、対応策の一つとなる、高CO2環境に適応した作物の遺伝子を発見したと発表した。 世界各地のさまざまな緯度・標高からシロイヌナズナの多数のエコタイプを収集し、比較解析を行うことにより高CO2条件で成長促進に貢献する遺伝子を見つけた。 遺伝的に異なる性質をもった集団(エコタイプ)から得た個体の成長速度を比較し、高CO2環境下で成長速度が大きく増加するエコタイプとあまり増加しないエコタイプがあることを見出した。 本研究を発展させることで、将来の高CO2環境で高収量を実現する作物の育出に貢献すると期待できる。 本研究成果は4月9日付で「Plant Molecular Biology」オンライン版に掲載された。 ニュースリリース参照 https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20220419_01web_co2.pdf |