2022年04月26日 |
京大、1細胞レベルの網羅的遺伝子発現解析 同定 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:京都大学 |
京都大学CiRA未来生命科学開拓部門の山本拓也 准教授らの研究グループは25日、ヒトiPS細胞から分化誘導した骨格筋前駆細胞に4種の細胞群が混在することを明らかにし、さらに、そのうちの筋再生能力の高い細胞群を同定したと発表した。 1細胞レベルの網羅的遺伝子発現解析により、 iPS細胞由来骨格筋前駆細胞から高い筋再生能力を持つ細胞群を同定した。 研究グループはこれまで、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)のような骨格筋疾患の治療法として、iPS細胞由来骨格筋前駆細胞の移植治療法を開発してきた。しかし、iPS細胞から誘導された骨格筋前駆細胞は均一な細胞集団であるのか否かは不明だった。 そこで1細胞レベルでの網羅的遺伝子発現解析を行い、骨格筋前駆細胞が静止期幹細胞(Non-cycling)、増殖期幹細胞(Cycling)、筋分化細胞(Committed)、筋細胞(Myocytes)の4種の細胞群から成り立っていることを明らかにした。それらの亜集団を分離するマーカとしてFGFR4とCD36が有用であることを発見し、FGFR4陽性細胞群が高い筋再生能力を持つことを明らかにした。 同研究成果は4月22日に「Life Science Alliance」でオンライン公開された。 ニュースリリース参照 https://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/pressrelease/news/220425-000000.html |