2022年04月26日 |
東北大、アルミのサステナブルリサイクル新技術開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:東北大学 |
東北大学大学院工学研究科のグループは26日、不純物元素を大量に含むアルミニウムスクラップを純アルミニウムに再生できる新技術を開発したと発表した。不純物元素が混在するアルミニウムスクラップから高純度アルミニウムに再生でき、多様なアルミニウム需要に対応できる。その際にかかるエネルギーもアルミニウム新地金を製造時の半分以下という。 アルミニウムは一般にリサイクルしやすい金属素材とされているが、基本的にはリサイクルするたびに品質が下がるため、ダウングレードリサイクルとなる。このため、将来的には、使えないアルミニウム(デッドメタル)が大量に発生することになる。この「アルミニウムクライシス」は世界共通の課題だが、精製技術があればこれを回避することができる。 今回東北大チームが開発したリサイクル新技術は、将来自動車のEVシフトによる脱エンジン化の加速に伴い懸念される、アルミニウム循環構造の破綻の解決法となる技術としても注目される。 同研究の成果は4月14日に英国科学誌「Nature」に掲載された。 ニュースリリース参照 https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20220426_05web_aluminium.pdf |