2022年05月09日
三井化学、マイクロ波による炭素繊維基盤技術 確立
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は9日、マイクロ波利用のベンチャー企業、マイクロ波化学(大阪府吹田市、吉野巌社長)と共同で、環境負荷の低い革新的な炭素繊維(CF)製造基盤技術を確立したと発表した。

 同技術は、CF 製造工程中で最もエネルギー消費の大きい耐炎化プロセスと炭化プロセスの両工程を一貫してマイクロ波により焼成する革新的な技術で、従来法と比較し、エネルギー消費量が50%削減でき、処理時間も大幅に短縮し、装置をコンパクトにすることができる。

 また、再生可能エネルギーを使用することでより大幅な CO2 排出削減が期待できる。
 両社は今後、同技術の検証をさらに進めるために、実証設備の導入も検討する。

 両社は LCA(Life Cycle Assessment)を通してバリューチェーン全体での低炭素化を目指し、モビリティ分野など今後 CF が適用される産業でカーボンニュートラル推進のニーズに応えていく方針だ。
 
ニュースリリース
マイクロ波を活用した環境負荷の低い革新的な炭素繊維製造に関する基盤技術確立
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1652070869.pdf

Mitsui Chemicals and Microwave Chemical Establish an innovative Eco-Friendly CF manufacturing…
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1652070869.pdf