2022年05月10日 |
富士フ、米ボストンで遺伝子治療薬 受託事業 開始 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:富士フイルム |
富士フイルムは10日、バイオ医薬品 CDMOの中核会社、FUJIFILM Diosynth Biotecnologies( FDB )の新拠点である米国ボストンで遺伝子治療薬のプロセス開発受託サービスを開始したと発表した。米国テキサス・英国に続き3拠点体制となった。遺伝子治療薬の受託ビジネスを強化することで、最先端治療分野の顧客ニーズに応え、バイオ CDMO 事業の成長を加速させる。 遺伝子治療薬は、疾患の原因となる遺伝子を持つ患者にウイルスなどを利用して外部から正常な遺伝子を導入し、治療するバイオ医薬品。製造には、複数の遺伝子を細胞に導入する高度なバイオテクノロジーやウイルスの封じ込め技術・設備などが求められる。また製造に最適なプロセスの開発も必要なことから、優れた技術・設備を有する CDMO への委託ニーズが高まっており、受託ビジネスの需要も急伸中だ。 富士フィルムは、2014年に、FDB の米国テキサス拠点で遺伝子治療薬のプロセス開発・製造受託ビジネスを開始。2021年には、英国にも遺伝子治療薬の開発・製造施設を設立し、受託ビジネスを欧州市場に拡大した。さらに今回、第3の遺伝子治療薬 CDMO 拠点として米国ボストン拠点を新設し、今年3月プロセス開発設備を完成した。 今回のボストン拠点に続き、2024 年には同拠点内で原薬製造設備も稼働させる。遺伝子治療薬のプロセス開発から原薬製造まで一貫した受託サービス体制を構築する計画だ。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1652148581.pdf |