2022年05月11日
デンカ、シンガポールで球状シリカ設備 増強
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:デンカ

 デンカは11日、球状シリカの需要増に対応するため、シンガポールの連結子会社、 Denka Advantech Pte. Ltd.(DAPL)のトアス工場の生産設備を約 3 割増強することを決めたと発表した。環境・エネルギー関連事業分野のさらなる成長をめざす。

 同社の球状シリカは高絶縁性、低熱膨張性を活かして半導体封止材料や半導体パッケージ基板、各種樹脂への充填材として使用されており、高速・大容量データ通信(5G)・自動車の電動化(xEV)により、近年需要が増加している。

 同社はこの球状シリカで世界シェア約 3 割を占めるトップメーカーで、大牟田工場(福岡県)とシンガポールの 2 拠点体制で生産しているが、今後の旺盛な需要に対応するため、シンガポールの製造設備を増強し中長期的な安定供給体制を構築することにした。

 同社は昨年10月、大牟田工場において、球状シリカを含む「次世代の高機能球状フィラー製造設備の増強」を決めた。引き続き様々な先端・高信頼性分野の拡大に対応した戦略投資を積極的に実施していく方針だ。

球状シリカ シンガポール製造設備の増強を決定
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1652237354.pdf