2022年05月17日

帝人「心・血管修復パッチ 」臨床試験で主要項目達成

【カテゴリー】：ファインケミカル 【関連企業・団体】：帝人

帝人は17日、大阪医科薬科大学と、生地メーカーの福井経編興業（たてあみ＝本社：福井市）の3者で共同開発中の「心・血管修復パッチ OFT－G1（仮称）」について、このほど臨床試験で主要評価項目の達成を確認したと発表した。 　同製品は、3者の知見とノウハウを組み合わせて創出した医療材料で、吸収性糸と非吸収性糸で構成される編物に、吸収性の架橋ゼラチン膜を施したシート状の構造を有している。手術により埋め込まれた後、ゼラチン膜が経時的に分解されて材料の一部が自己組織と一体化し、吸収性糸が分解される。このため組織の成長を阻害せず、先天性心疾患患者の成長に伴って発生する狭窄や劣化・石灰化による再手術のリスクが低減され、患者や家族の負担を軽減すると期待されている。 　 　3社は、今回の結果をもとに「心・血管修復パッチ」の国内での承認申請および上市をめざす。将来的には同材の適用拡大や、海外での事業化も検討していく方針だ。 　 ニュースリリース https://www.teijin.co.jp/news/2022/05/17/20220517_01.pdf