2022年05月20日
トクヤマ、中国で疎水性シリカを増産 安定供給へ
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:トクヤマ

 トクヤマは20日、100%出資子会社の徳山化工(浙江)有限公司(中国浙江省嘉興市乍浦経済開発区)で、需要好調な乾式シリカ疎水グレードの生産ライン増設を決めたと発表した。

 乾式シリカの疎水グレードは、主に樹脂接着剤やインキの増粘・チキソ剤として使用され、中国では、各種工業製品の生産拡大に伴い、市場成長が見込まれている。トクヤマグループは、中国現地生産を強みとし、今回の増設を機に、ユーザーへの安定供給と技術サービスをさらに強化して市場プレゼンスを高めていく方針だ。

【計画概要】
・社 名: 徳山化工(浙江)有限公司
・事業内容: 乾式シリカ、高純度塩化シラン、電子工業用高純度薬品の製造販売
・所 在 地: 中国浙江省嘉興市乍浦経済開発区
・設立年月: 2005 年 9 月設立
・増設スケジュール:2022 年 9 月着工、2023 年 8 月営業運転開始予定

<用語の解説>
◆乾式シリカ(製品名:レオロシール):二酸化珪素(SiO2)。ヒュームドシリカとも呼ばれる。5-50nm の一次粒子からなる粉体製品で、その表面構造および分散後の凝集構造により、液状樹脂などに対して増粘・チキソトロピー性(揺変)を付与する。また粉体材料に対しては流動化や固結防止のために使用され、ゴム・エラストマ―に対しては補強充填剤として幅広く使われている。ほかにも、高純度・超微細な粒子としての特徴を生かし、広い分野で使用されている。

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1653007507.pdf