2022年05月20日

昭電マテ、半導体材料サプライチェーン強化へ

【カテゴリー】：行政/団体 【関連企業・団体】：昭和電工

昭和電工マテリアルズは20日、インド太平洋地域での半導体材料の生産や出荷に関する情報を一元管理し、可視化するシステムの構築を開始したと発表した。今年 12 月からの導入を目指す。 　 　サプライヤーから顧客までサプライチェーン上のリスクの早期検知や連携強化による生産ラインの効率的稼働を目指すもので、経産省の「令和3年度 海外市場調査等事業費補助金」にも採択された。 　近年、デジタル化の進展に伴い半導体材料は旺盛な需要が見込まれているが、その一方で関連のサプライチェーンは、新型コロナの感染拡大に伴う制約や米中間の貿易摩擦など不安定な状況となっている。 　こうした中で製品を安定的に供給し、競争力を維持・強化していくためには、原材料の調達から生産、デリバリーに至るまでの情報を可視化してリスクを把握し、迅速・適切に対応できる体制の構築が急務となる。 　そこで今回、インド、マレーシア、タイ等、インド太平洋地域におけるサプライチェーン情報を一元管理するデータベースを確立することにした。リアルタイムでさまざまなリスクを識別し、迅速に対応して事業最適化を目指す。 　具体的には、これまで拠点ごとに把握していた半導体材料の生産や出荷に関する情報や、原料・中間品・製品の在庫情報、化学物質管理や輸出管理などの法規制に関する情報等を共通のプラットフォーム上で一元管理し可視化する。 　 　これにより、市場環境や社会情勢によるサプライチェーン上のリスクを早期検知することが可能になる。拠点ごとの生産状況を把握して各拠点の稼働を適切にコントロールする。複数拠点間で生産をカバーし合うことで、顧客ニーズへの迅速な対応やリードタイム短縮を実現する。AI を駆使して販売実績に基づく需要予測に季節要因や製品ライフサイクル等の調整を加え、供給計画を自動立案することも可能にする。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1653014536.pdf