2022年05月27日 |
東北大、うつ病モデル動物に特徴的な脳の活動発見 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東北大学 |
東北大学大学院 薬学研究科の佐々木拓哉教授らの研究グループは26日、マウスを用いて、他の動物と関わるような社会性行動時に脳の部位から生じる電気シグナル(脳波)を測定し、マウスが社交性を示す時にのみ顕著に増減する特徴的な脳波のパターンを発見したと発表した。社会性行動にかかわる新しい脳波を発見した。 このような脳波は、慢性的なストレスでうつ状態になったマウスや、自閉スペクトラム症様の社会性が低下したマウスでは、ほとんど観察されない。逆に、これらの脳波を増強させると、社会性の行動が回復した。 以上より、こうした新しい脳波パターンが、動物の社会性行動の基盤メカニズムとして働くことが判明した。将来的には、社交性を含む多様なこころの状態を読み取るための重要な指標の一つになる。多様なこころの状態を読み取る将来技術の開発にもつながることが期待される。 同研究成果は5月18日に米国科学誌「eLife」にオンライン掲載された。 ニュースリリース https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20220526_04web_social.pdf |