2022年05月31日
TOYO、インドネシアでグリーンアンモニア FS開始
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:東洋エンジニアリング

 東洋エンジニアリング(TOYO)は31日、インドネシア共和国で肥料公社のププック・インドネシア(PIHC)と、同国アチェ州のププック・イスカンダル・ムダ社( PIM )の肥料工場にグリーンアンモニアの生産に関するフィージビリティスタディ(FS)を開始すると発表した。経済産業省から「令和4年度質の高いエネルギーインフラの海外展開に向けた事業実施可能性調査事業」の対象案件として採択を受けた。

 既存の肥料工場に再生エネルギーで製造する水素を導入することで、クリーンな燃料アンモニアを製造する仕組みを検証する。

 アンモニアは燃焼時にCO2が生じないため、脱炭素化に向けた石炭火力発電での混焼やクリーンな燃料、あるいは水素を国際輸送する上でのキャリアーとして期待され、日本政府は 2030 年に年間 300 万トンの燃料アンモニアの導入目標を定めている。

 TOYO は今回検討の対象となった肥料工場を 2000 年代にプラントメーカーとして建設しており、その知見を活用して、既存のプラントの改造によるグリーンアンモニア生産体制の確立を目指すことにした。
 さらに、PIHC 社傘下の他の肥料工場にも同様の仕組みを展開することにより、将来の脱炭素化推進の検討も本 FSにて実施する。

<用語の解説>
◆グリーンアンモニア :再生可能エネルギーを用いて製造するアンモニアのこと。主に空気と水を原料とするため、従来の天然ガスを原料とするアンモニアと異なり、CO2を排出しない利点がある。

ニュースリリース
インドネシアにおけるグリーンアンモニア生産の事業化調査開始
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1653961042.pdf

TOYO to commence a Feasibility Study for Green Ammonia production in Indonesia
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1653961042.pdf