2022年06月03日
長瀬産業、エンドトキシン除去技術 受託事業開始
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:長瀬産業

 長瀬産業は3日、医療機器や医薬品製造、細胞培養などライフサイエンス分野で注目されるエンドトキシン除去技術を活用した受託サービスの提供を開始したと発表した。エンドトキシン分析器の販売で国内トップシェアの富士フイルム和光純薬(本社:大阪市)と代理店契約を締結した。

 エンドトキシン(菌体内毒素)は、グラム陰性菌の細胞壁成分からなり、生体内に取り込まれた場合、発熱やショック反応を引き起こす外因性発熱物質として知られる。エンドトキシンを除去、管理するニーズは従来からあったが、高い技術力や設備が必要で、精製コストが高くなるなどの課題があった。

 NAGASE グループでは、製造子会社のナガセケムテックス(本社:大阪市、藤井 悟社長)が低エンドトキシン材料を開発し、2020年から長瀬産業が販売を行ってきた実績をもつ。今回の受託事業では、低エンドトキシン素材の販売にとどまらず、除去サービスなどのソリューション提供も展開し、顕在化されていない新たなエンドトキシン除去ニーズへの対応も目指す。今後は、独自のエンドトキシン除去技術を活用したさまざまなサービスラインナップの拡充を図る。

ニュースリリース
https://www.nagase.co.jp/assetfiles/news/20220602.pdf