2022年06月06日
三洋化成、太陽光集熱パネル用「SUFA」で独占実施権
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:三洋化成

 三洋化成工業は6日、透明断熱材を製造するティエムファクトリ(東京都港区、倉田真弥社長)が保有する世界初の透明断熱材「SUFA(スーファ:Super Functional Air)」の技術のうち、太陽光集熱パネル事業に関する独占的実施権契約を締結したと発表した。 今後大きな成長が見込まれる自然エネルギー分野に参入し、カーボンニュートラルな社会の実現に貢献していく方針だ。

 「SUFA」は、ティエムファクトリと京都大学が開発した全く新しい断熱材で、高い断熱性能をもちながら、超軽量で高透明度という特長がある。
 
 近年、省エネルギー対策の一環として太陽エネルギーの有効利用の重要性が再認識されています。透明な平版状で太陽光を通す「SUFA」を用いた太陽光集熱パネル「SUFA パネル」は、集熱面積が大きく、100℃以下の低温域でも効率よく集熱できる。

 また、一般的に平板パネルは高温域になるほど集熱効率が低下するが、「SUFA パネル」は放熱しにくいため、200℃の高温域でも効率低下の程度が緩やかだ。低温域から高温域まで、効率よく集熱できる利点を生かし、既存技術よりも有効に太陽熱を利用するシステムを提供していくとしている。蓄えられた熱は、 給湯、産業施設やビニールハウスなどの温調、工業プロセスの加熱など、さまざまな用途に活用できる。今後、新たな集熱システムの開発を通して、脱炭素社会の実現に貢献していく方針だ。
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1654480013.pdf