2022年06月06日

出光など3社、秋田・地熱発電、建設移行決る

【カテゴリー】：行政/団体 【関連企業・団体】：出光興産

出光興産とINPEX、三井石油開発の3社は6日、秋田県湯沢市における地熱発電所（名称：かたつむり山発電所、出力：14,990kW）設置計画について、建設段階への移行を決めたと発表した。 　 　発電所は、蝸牛山（かたつむりやま）中腹（小安地域）に建設し、運営は3社が出資する小安地熱が担う。運転開始は2027年3月の予定。 　3社は地下資源開発における各社の技術・知見を活用し、2011年から合同で同地域での地下資源の探査、地熱資源量の確認および経済性評価（FS）等の調査を行ってきた。 　その結果、事業化が可能と判断し、今回「かたつむり山発電所」の建設移行を決めた。発電した電気は再生可能エネルギーの固定価格買取制度（FIT制度）の認定を受ける。（1kWh当たり：40円＋税、適用期間：15年間） 　2021年に実施した約3か月間の噴出試験を用いた評価の結果、約15MWの出力に相当する地熱流体（蒸気と熱水）の安定した生産が長期的に可能との見通しを得た。地熱発電のため天候に左右されず安定的な電力供給が可能な再生エネとして期待できる。 ■発電所の概要 (1)名称　：かたつむり山発電所 (2)所在地　：秋田県湯沢市 (3)出力　：14,990kW (4)発電方式　：ダブルフラッシュ方式 (5)運転開始　：2027年3月（予定） ＜小安地熱株式会社概要＞ (1)所在地　：東京都千代田区大手町 (2)代表者　：後藤弘樹（代表取締役社長） (3)資本金　：1億円 (4)出資比率　出光興産（42.5％）、INPEX（42.5％）、三井石油開開発（15％）