2022年06月07日
BASF、10年後の農業イノベーション戦略も視野に展開
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:BASF

 ドイツ・BASFは7日、気候や環境への影響を最小限にしながら次世代の食料安全保障を支える「農業イノベーション」について、今後10 年間の見通しと同社の取り組みを発表した。
 
 BASF は、小麦、キャノーラ、大豆、トウモロコシ、綿、米、果物、野菜など、主要作物における農業成果の向上に取り組んでいる。国連食糧農業機関(FAO)の推計によると、これらの作物は世界の農地の 50%以上を占めている。このため同社は、大規模なイノベーションによって農業の生産性と持続可能性をさらに高めていく方針だ。

 BASFはこうした主要作物について、種子や形質、種子処理、生物学的・化学的作物保護のパイプライン、そしてデジタルファーミングソリューションにおいて革新を続けており、あらゆる事業分野で主要となるパイプラインプロジェクトを、次の 10 年で立ち上げる予定だ。
 
 イノベーションパイプラインの価値は高く、ピーク時の売上高は 75億ユーロにのぼる見通し。BASF は農業研究に対してサステナビリティ基準を体系的に取り入れており、BASF の製品やソリューションの社会的な重要性はさらに高まるとしている。
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1654576395.pdf