2022年06月08日
東ソー「有機EL用電子輸送材料開発」に井上春成賞
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東ソー

 東ソーは8日、同社の「有機EL用電子輸送材料の開発」および(公財)相模中央化学研究所(神奈川県綾瀬市)の相原秀典所長の両氏が、科学技術振興機構の「第47回 井上春成賞」を受賞したと発表した。

 有機ELディスプレイは、同社が1997年に世界に先駆けて量産に成功した「日本発」のデバイス。高画質、薄型、フレキシブル性に特徴があり、現在多くの製品に使われている。当初は液晶ディスプレイに比べて消費電力が大きいという技術課題があり、普及が進まない時期があった。その中で高い電子移動度をもつ「有機EL用電子輸送材料」を開発した。

 相模中央化学研究所は、従来困難とされた「トリアジン中間体の非対称合成法」を確立し、材料開発の幅を広げた。一方、東ソーは有機EL用電子輸送材料の量産法を確立し、製品化を実現した。

■関連情報
井上春成賞:ウェブサイト/第47回(令和4年度)井上春成賞表彰技術が決定
https://inouesho.jp/jyusyou/47/

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1654662621.pdf