2022年06月13日
積水化、ごみ再資源化へ新ブランド「UNISON」立ち上げ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:積水化学工業

 積水化学工業は13日、微生物を活用して可燃性ごみを資源に変換するバイオリファイナリー事業の新ブランド「UNISON (ユニゾン)」を立ち上げた。今後、幅広く各界に参加を呼びかけ、新しい資源循環社会システムの構築を目指す。

 “モノを作るための素材はすべて限りある資源”というのが根本の発想。使い終えて役割を終えたモノたちを材料に還し、新しい生命を与えて循環させるという考えに立つ。

 「UNISON」という名前は、「Unique Solution for Nature」の頭文字を組み合わせてつくった造語で、地球と人間、自然と化学が響き合うという想いを込めた。

 「UNISON」は、BRエタノール技術をはじめとした、微生物を活用して可燃性ごみから資源を生み出すバイオリファイナリー事業のブランド名となる。同技術は、ごみ処理施設に収集された可燃ごみを分別することなくガス化し、このガスを米国企業 Lanza Tech NZ, Inc.が開発した微生物により化学触媒や熱・圧力を用いることなくエタノールに変換する世界初の技術。化石資源利用を減らし、二酸化炭素の排出抑制や、海洋プラスチック問題の解決にも寄与することで、持続可能な社会の実現への大きな貢献が期待できる。

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1655083540.pdf

【関連ファイル】
▽“ごみ”を“エタノール”に変換する実証プラントが岩手県久慈市に完成(2022年4月11日)
https://www.sekisui.co.jp/news/2022/1373478_39136.html

▽“ごみ”を“エタノール”に変換する技術の事業化を目的に合弁会社を設立(2020年4月16日)
https://www.sekisui.co.jp/news/2020/1348992_36493.html

▽“ごみ”を“エタノール”に変換する世界初の革新的生産技術を確立(2017年12月6日)
https://www.sekisui.co.jp/news/2017/1314802_29186.html