2022年06月13日 |
明治と京大、発酵乳が健康に有益な野菜成分を吸収 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:明治 |
明治と京都大学大学院 農学研究科は13日、発酵乳が野菜由来の機能性成分であるカロテノイドの吸収を促進することを明らかにするとともに、第76回日本栄養・食糧学会大会にその研究成果を発表した。 野菜には多くのカロテノイド(β-カロテン、α-カロテン、リコペン、ルテインなど)が含まれており、ヒトの健康に有益な効果をもたらすことが知られている。例えば、β-カロテンはにんじんに含まれ、夜間の視力の維持、皮膚や粘膜の健康維持を助ける機能、リコペンはトマトに含まれ、血中高密度リポタンパク質コレステロールを増やし、血圧を低下させる機能、ルテインはホウレンソウに含まれ、目の疲労感を和らげる機能があることが報告され、栄養補助食品や機能性表示食品の関与成分として知られている。 だが、カロテノイドは吸収率が低く、その吸収性を高めるために多くの手段が検討されている。 今回の試験では、健常人において発酵乳が食事由来のカロテノイドの吸収性にどのような影響を与えるかを評価した。その結果、野菜と発酵乳の同時摂取は、健常人の食事由来カロテノイドの血中濃度を有意に高め、吸収性が高まることを明らかにした。 発酵乳が野菜由来のカロテノイドの吸収性を高める新たな手段になることを示した。 ニュースリリース https://release.nikkei.co.jp/attach/634210/01_202206131217.pdf |