2022年06月17日 |
東北大、手のひらサイズの画像診断機器 新開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:東北大学 |
東北大学大学院 医学系研究科 眼科学分野の中澤徹教授(神経・感覚器病態学)らのグループは16日、眼科検査画像に対する新たな人工知能(AI)のモデルを開発したと発表した。AI を用いた眼科検査画像の新たな解析モデルを開発した。 このAIモデルは、疾患の特徴をAIが学習するために必要なデータの数が少なくて済むのが特徴で、モデルの容量を軽減するのに寄与するチャネルナローイングの手法は、形状の抽出だけでなく、疾患の診断予測でも良好な結果を得ることができた。従来のモデルと比較して軽量で、優れた緑内障の検出精度が得られており、スマートフォンなど小型機器での社会実装が期待される。 本研究成果は、2022年5月20日「Scientific Reports」誌(電子版)に掲載された。 <用語の解説> ◆チャネルナローイングとは : AI モデルでは学習の記憶は多次元の配列を層状に重ねて保持しており(ニューラルネットワーク)、一般的にその構造を大きくすることで詳細な学習が可能となるが、本研究では判別に必要な特徴のみを保持する仕組みを導入し、従来よりもコンパクトな構造のモデルを作成することに成功した。 ニュースリリース https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20220616_01web_ai.pdf |