2022年06月17日 |
東北大、放射線治療で頭頸部癌の腫瘍縮小効果確認 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東北大学 |
東北大学医学部放射線治療科の神宮啓一教授らのグループは17日、独自の機械学習アルゴリズムにより、治療前の腫瘍CT画像を入力するだけで、その患者の放射線治療による腫瘍縮小を予測することに成功したと発表した。 放射線治療は、腫瘍などの患部に強い放射線を照射して組織を死滅させる治療法だが、患部や患者によってその効果が異なるため、腫瘍の縮小効果を予め正確に予測することは困難だった。 本研究は、放射線治療による腫瘍縮小を高い精度で推定できた重要な報告(予測精度:AUC = 0.75)となった。 本研究によって、放射線治療の個別化医療の発展に貢献することが期待される。 本研究成果は5月27日に「Scientific Reports」誌(電子版)に掲載された。 <用語の解説> ◆AUCとは : 予後予測の精度を表す指標。AUCの範囲は0~1までで、人工知能が予測した出力が全て正しい場合はAUC = 1、ランダムに予測した場合は0.5、全部反対に予測してしまった場合は0となる。 ニュースリリース https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20220617_01web_ct.pdf |