2022年06月23日

住友ゴム、市島工場で国蝶オオムラサキが羽化

【カテゴリー】：環境/安全 【関連企業・団体】：住友ゴム工業

住友ゴム工業は23日、緑化活動している市島工場（兵庫県丹波市）と岡山タイヤテストコース（岡山県美作市）でオオムラサキの羽化が始まったと発表した。オオムラサキは1957年に日本の国蝶に選ばれ、現在は準絶滅危惧(NT)に指定されている。 　市島工場では工場内に建てたケージの中で、2007年からオオムラサキの育成に取り組んでおり、2011年から毎年、近隣の幼稚園や保育所の児童を招待し、観察会を実施している。この活動を含む緑化・環境保全活動が認められ、2022年4月に「令和4年度緑化推進運動功労者内閣総理大臣表彰」を受賞した。 　 　今年の観察会は6月17、20、23日に、近隣の認定こども園「あいいくの丘」と「いちじまこども園」の園児を招いて実施した。園児たちは、初めて見るオオムラサキに始めはこわごわとしていたが、慣れてくると目を輝かせ、熱心に観察した。 　また、市島工場の経験と実績を生かして、2019年からは岡山タイヤテストコースでもオオムラサキを育成してきたが、今年はその努力が実を結び、羽化に成功した。同社は今後も環境保全や地域との共生を図るため、さまざまな活動を行っていく方針だ。 ▽市島工場の概要 ・所在地　：兵庫県丹波市市島町梶原5 ・工場長　：友定 学 ・操業開始：1996年 ・事業内容：ゴルフボール製造 ・敷地面積：182,000平方メートル(ゴルフ科学センター含む) ▽岡山タイヤテストコースの概要 ・所在地　：岡山県美作市真加部740 ・開設　　：1986年 ・敷地面積：100万平方メートル