2022年06月27日 |
東北大、生体模倣チタンインプラント 開発 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東北大学 |
歯科用インプラント治療は、人工の歯根(インプラント)が顎骨と生着することで成り立つが、天然歯周囲に存在する歯周組織がないため、様々な臨床的課題が報告されてきた。これまでは、特殊な細胞を移植する以外、歯周組織がインプラント周囲に導かれることはなかった。 東北大学大学院歯学研究科 分子・再生歯科補綴学分野の山田将博准教授らの研究グループは、歯根表面に存在する歯周組織の一部であるセメント質の物理的性質を模倣したチタン表面を開発したと発表した。 その生体模倣チタンインプラントにより、元来存在する体内の再生能力を司る内因性幹細胞の機能が制御されることで、細胞移植をしなくても、生体内で歯周組織を誘導させることに成功した。同研究成果により、歯の再生に近い歯科再生医療の提供に近づくと期待できる。 同研究成果は6月13日に米科学誌「ACS Applied Materials & Interfaces」オンライン版に掲載された。 ニュースリリース https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2022/06/press20220624-05-titanium.html |