2022年06月27日 |
協和キリン、腫瘍性骨軟化症治療薬、欧州で承認勧告 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:協和キリン |
協和キリンは27日、欧州医薬品庁(EMA)の医薬品評価委員会(CHMP)から、小児、青年および成人の治癒切除不能なリン酸塩尿性間葉系腫瘍(PMTs)に伴う腫瘍性骨軟化症(TIO)の治療薬として、CRYSVITA(一般名:burosumab)が承認勧告を受けたと発表した。 TIO は腫瘍に起因する骨軟化症として知られ、小さくて増殖の遅い、良性の PMTs によって引き起こされる後天性疾患。平均発症年齢は 40~45 歳で、学術文献での報告症例数は 1000 例未満と非常に希少な疾患となっている。だが、進行性の筋骨格系障害を伴い、日常生活における活動性や身体的・社会的な QOL に著しく影響を及ぼすとされている。 現在、欧州での TIO の唯一の治療法は、原因腫瘍を外科的に完全に切除することとなっている。だが、腫瘍の位置や検出の難しさから、外科的切除が常に可能とは限らない。また、TIO は外科的切除後も再発・継続する症例がある。同剤が欧州委員会により承認されれば、FGF23 の作用を阻害することでリンの恒常性を回復させるという初のバイオ医薬品となる。 ニュースリリース https://www.kyowakirin.co.jp/pressroom/news_releases/2022/pdf/20220627_01.pdf |