2022年07月15日 |
東北大、ネナシカズラの寄生メカニズム解明 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東北大学 |
ネナシカズラは他の植物から栄養分や水を搾取する寄生植物であり、宿主となる植物を選ばないことから、農作物や環境に甚大な被害をもたらしている。「吸器」と呼ばれる器官を使って他の植物から栄養分や水を搾取している。だが、それらのしくみはよくわかっていなかった。 東北大学大学院 生命科学研究科の横山隆亮講師らのグループは、大阪公立大学、神奈川大学などと共同で、吸器の侵入時に働く遺伝子を明らかにした。宿主への侵入システムの解明とその起源に迫った。 同研究は、ネナシカズラの寄生のしくみを理解する上で重要な成果であり、農作物などへの被害対策にもつなががると期待される。 本研究結果は、7月6日の「Frontiers in Plant Science」誌(電子版)に掲載された。 <用語の解説> ◆寄生植物 :他の植物から栄養分を吸収して生育する植物のこと。被子植物では、進化の過程で 10 回以上も独立に出現し、その種類は 22 科 4000 種にも及ぶものと推定されている。 ニュースリリース https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20220712_02web_cuscuta.pdf |