2022年07月27日

東ソー、南陽にバイオマス発電所 新設

【カテゴリー】：経営 【関連企業・団体】：東ソー

東ソーは27日、南陽事業所（山口県周南市）で、老朽化した自家用石炭火力発電所の一つを廃止し、新たにバイオマスを主燃料とした発電所を新設すると発表した。着工は22年7月、完工は26年4月の予定。 　南陽事業所の自家発用火力発電所には、これまで主に石炭を使用してきたが、新設する発電所には、木質系燃料に加え、建築廃材やRPF等の廃棄物系燃料も利用することで、温室効果ガス排出量削減を図るとともに廃棄物の有効利用にも取り組む。 　 　将来的にはバイオマス専焼を目指し、これによりCO2排出量を年間約50万t削減する。 　同発電所は2026年4月の発電開始を予定しており、東ソーグループの温室効果ガス排出量削減目標（2030年度までにGHG排出量を2018年度比で30%削減）に大きく貢献する見込みだ。東ソーグループは、引き続き、使用エネルギーの低炭素化・脱炭素化を進め、2050年カーボンニュートラルへの挑戦に向けた取り組みを推進していく方針だ。 ＜バイオマス発電所の概要＞ ▽立地　　：東ソー南陽事業所 ▽設備概要：ボイラー1基、蒸気タービンほか ▽発電出力：74MW ▽着工／発電開始　：2022年7月／2026年4月（予定） ＜用語の解説＞ ◆RPFとは：Refuse derived Paper and Plastics densified Fuel の略称。古紙および廃プラスチックを原料とする固形燃料。