2022年08月23日
菱ガス化など5社「廃プラ・ガス化実証事業」開始
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:三菱ガス化学

 三菱ガス化学は23日、神戸製鋼所など5社で共同提案した「廃プラスチックのガス化及びメタノール化実証事業」が、環境省の「令和4年度 二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」対象事業者として採択されたと発表した。今後5社で「脱炭素社会を支えるプラスチック等資源循環システム構築実証事業」に取り組む。

 今回参画するのは、神戸製鋼グループの神鋼環境ソリューション(兵庫県神戸市)を代表事業者として大栄環境(大阪府和泉市)、三菱ガス化学、三菱化工機、 DINS 関西(大阪府堺市)の計5社。

 5社は協力して廃棄プラスチックのケミカルリサイクルによる資源循環システム構築を目指す。現在実用化されている廃プラ・リサイクル技術は、リサイクル品の品質を確保するため原料に一定の純度・清浄度が求められている。だが5社は今回、雑多な廃プラであっても処理可能な流動床式ガス化技術をベースに、雑多な廃プラから得られた合成ガスからメタノールを製造する国内初のケミカルリサイクル技術の構築をめざす。菱ガス化は主に合成ガスの評価、三菱化工機はガス改質試験とその評価業務を担う。

■本実証では、特に次の2点の課題解決に注力する。
(1)金属等の異物が混入した性状変動が大きい雑多な廃プラが安定的に処理できる。
(2)生成した合成ガスから製造する環境循環型メタノールが市場に受け入れられる価格を実現する。

ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1661232521.pdf