2022年09月07日
東大など、骨形成に必須の遺伝子発現機構 解明
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:東京大学

 東京大学大学院 医学系研究科の北條宏徳准教授らの国際共同研究グループは7日、骨組織を構成する主要細胞である骨芽細胞と軟骨細胞の発生機構の一端を解明したと発表した。

 骨の発生には遺伝子発現を制御するタンパク質Runx2が必要なことは分かっていたが、このRunx2がゲノムDNAのどこに・どのように作用するのかといった制御機構は十分に分かっていなかった。
 
 研究グループは今回、次世代シークエンサー解析、マウス遺伝学に加えて、ゲノム編集技術と一細胞解析を融合した最新の解析技術を駆使することで、Runx2を介する骨芽細胞と軟骨細胞の遺伝子発現機構の一端を明らかにした。今後の骨発生メカニズムの理解と新たな骨再生戦略の確立に発展することが期待される。同研究成果は9月6日付の米国科学誌「Cell Reports」オンライン版に掲載された。

ニュースリリース
https://www.m.u-tokyo.ac.jp/news/PR/2022/release_20220907.pdf