2022年09月14日
NEDO、カーボンリサイクル推進へ 広島に研究拠点
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:NEDO

 NEDOは14日、CO2を資源として有効利用するカーボンリサイクル技術の確立をめざして広島県大崎上島町に建設していた実証研究拠点が同日完工したと発表した。

 研究拠点は、実証研究エリア、基礎研究エリア、藻類研究エリアの3エリアで構成、総敷地面積は14,300平方メートル。隣接する中国電力大崎発電所の次世代火力発電設備から分離・回収したCO2が直接受けられる日本初施設となる。今後各種のカーボンリサイクル技術を効率的かつ集中的に開発し早期の実用化につなげる。

◆各エリアの機能と役割り

(1)実証研究エリア
 屋外の敷地にCO2などを供給するインフラが整備されており、事業者がそれぞれ必要な設備を設置して、カーボンリサイクル技術の経済性やCO2削減効果などを評価するための実証研究を行う。

(2)基礎研究エリア
 6つの研究室からなる基礎研究棟と、分析室や会議室を備えた共用棟で構成、将来のカーボンリサイクル技術の要素技術の確立に向けた基礎研究・先導研究を行う。

(3)藻類研究エリア
 微細藻類の培養・分析に必要な設備を持った研究棟で、微細藻類を原料とするバイオジェット燃料の製造技術確立を支援する測定・分析手法や条件設定などの標準化に取り組む。

◆カーボンリサイクル実証研究拠点 各エリアの研究開発テーマ
https://www.nedo.go.jp/content/100951779.pdf