2022年09月21日
日産化学、名古屋工場の土壌から汚染物質
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:日産化学

 日産化学は20日、同社名古屋工場(愛知県名古屋市港区築地町)内の建屋の建設工事にあたり、名古屋市環境保全条例に基づく調査を行った結果、基準値を超える特定有害物質が検出されたため、この結果を市環境局に報告したと発表した。今後、市当局の指導を得て対処していく方針だ。

 工場は敷地面積が26,490㎡(調査面積1,917㎡)、1917年(大正6年)の操業開始と古い歴史をもつ。

 今回の土壌溶出量調査でカドミウムが基準値の3.7~47倍、セレン同1.3~4.1倍、ヒ素同1.1~49倍、またフッ素が同じく3.4~20倍と、いずれも高い濃度で検出された。土壌含有量調査でも鉛およびその化合物が基準値の1.4~2.7倍、ヒ素1.1~3.5倍に達していた。

 土壌汚染が確認された場所は、舗装や防水シートで被覆されているため、「飛散や雨水の浸透による汚染の拡散は防止されているものと考えている」としている。