2022年09月21日 |
住友化学、自動車の廃プラ再資源化加速へ |
【カテゴリー】:環境/安全 【関連企業・団体】:住友化学 |
住友化学は21日、使用済みの自動車から得られる廃プラスチックを再資源化するマテリアルリサイクルの事業化に向けて、パイロット設備を導入すると発表した。 2023 年度中に顧客向けにサンプル提供を開始し、自動車分野のリサイクルプラスチックの商業生産を目指した取り組みを加速させる。 日本では年間約 300 万台の自動車が解体処理されているが、バンパーや内装材などのプラスチックは解体後の分別や異物の除去が難しく、マテリアルリサイクルを行う上で課題となる。 一方、欧州では多くの自動車メーカーが新型車に一定の比率でリサイクル製品を採用するなど、プラスチック資源循環の取り組みが進んでおり、日本でも同様の動きが広がると予想されている。 こうした中、住友化学は、独自技術で使用済み自動車から得られる廃プラスチックを用いてポリプロピレンコンパウンドを製造する新たなプロセスを構築することにした。そのため、廃プラスチックの種類や特性に応じて高精度な選別や異物除去などを一貫して行う設備を導入する。今後、自動車向けに高品質なリサイクルプラスチックの商業生産を目指す。 ◆関連ファイル(2021年 6月9 日付ニュースリリース) 「リバーホールディングスと業務提携に向けた検討を開始」 https://www.sumitomo-chem.co.jp/news/detail/20210609.html ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1663730754.pdf |