2022年09月22日
8月のエチレン生産 494.2千トン 前年比3.7%減
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:石油化学工業協会

 石油化学工業協会は22日、主要石油化学製品の生産、出荷実績を発表した。エチレン生産量は494,200トンで、前月比2.2%(10,700トン)、前年同月比では▲3.7%(19,100トン)の減少となった。

 稼働プラントの実質稼働率は85.9%で、前月の90.0%から4.1ポイント低下した。前年8月の稼働率は92.0%だった。定修プラントは、大阪石油化学(大阪)と出光興産(山口)の2社2プラント。

 誘導品の生産量を前年比で見ると、定修規模差と稼働率要因などから、PP、PS、SM、塩ビ樹脂、塩ビモノマー、EO、EG、SBR、ベンゼン、キシレンなど12品目がマイナスとなり、プラスはLDPE、HDPE、MMAモノマー、アセトアルデヒド、BRの5品目のみだった。

 一方、出荷量は、近年最低レベルにとどまった。LDPEは加工紙分野等で前年を上回ったものの、その他の主要分野でマイナスとなった。HDPEも振るわず主要分野いずれも前年割れとなった。PPは出荷全体でマイナスが続く中、フィルム分野に一部回復の兆しが見られた。PSは包装分野、雑貨・産業用を中心に総じてなお減少傾向。

 輸出は、中国の一部都市にロックダウンの影響のほか、深刻な電力不足から各種工場の停止もあり、経済活動に障害がみられた。これに伴いLDPE、HDPE、PSの輸出は前年比、前年同月比ともにマイナス。PPは前月、前年同月の水準が低めだったこともあり比較上プラスとなった。在庫水準はやや高め。

主要石油化学製品
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1663823150.pdf

MMA
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1663823150.pdf

4樹脂
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file3_1663823150.pdf