2022年09月27日
三菱ケミカルG、22年度の「機能商品戦略」
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 三菱ケミカルグループ(MGC)は27日、「value creation through profitability growth 」とうたった22年度の機能商品戦略を発表した。

 まずこれまでを振り返り「これまでは成長と収益性の双方の観点から、十分に価値を創出できずにいた」とし、今後は独自の製品ポートフォリオと技術の強みを活用して、スペシャリティ・マテリアルズとソリューションで世界をリードする企業になることをビジョンに掲げた。
 このビジョンを「Forging the future(未来を拓く)」によって実現するとした。
 
 売上収益は2017年度の37,244億円から21年度は39,769億円、この間のEBITDAマージンは14.3%から12.6%、また投下資本比率は8.0%から4.9%にそれぞれ低下した。
 
 「乗り切るべき課題」として(1)複雑な製品群と事業ポートフォリオ(2)国内市場への高い依存度(3)高コスト構造(4)期待リターンに達しない過去の投資(5)不十分なデジタルとプロセス基盤の5項目を挙げた。
 このため今後は「戦略遂行のためのスリムな組織」「グループ全体におけるコスト構造改革」「市場の成長性、競争力、サスティナビィリティにフォーカスしたポートフォリオ」「分離・再編し、独立化を進める事業」「戦略的なキャピタル・アロケーション」構築をめざす。
 
■機能商品セグメントの基本戦略
 機能商品セグメントの2021年度の売上収益は11,400億円。25年度には13,700億円に拡大する。
 <2021年度実績と25年度目標(カッコ内)>
 ・EV/モビリティ (バッテリー、軽量部材) 約1,700億円(25年度:2,800億円
 ・デジタル(半導体) 約1,000億円(25年度:1,500億円)
 ・デジタル(エレクトロニクス )約1,500億円(25年度:2,000億円)
 ・食品(包装材、添加剤) 約1,700億円(25年度:2,200億円)
 ・産業剤・メディカル、建設等 約5,500億円(25年度:5,200億円)
  
ニュースリリース参照
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1664259039.pdf