2002年03月12日 |
DIC、ライヒホールド社接着剤事業売却でフォーボ社と契約 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:大日本インキ化学工業 |
大日本インキ化学工業(DIC)は12日、100%出資の米国合成樹脂メーカー、ライヒホールド社の接着剤事業をフォーポ社(スイス)への売却交渉が最終合意に達し、契約締結したと発表した。両社は関係当局の許認可を数週間内に取得し、契約を実行する。 ライヒホールド社の接着剤事業は、約2億5,000万米ドル(約300億円)の売上高を持ち、約600名の従業員を擁しているが、DICは“選択と集中”の観点から全体的な事業見直しを行い、他社とのアライアンスや売却などを検討してきた。 一方、フォーポ社は、接着剤事業で約2億5,000万スイスフラン(約180億円)の規模を持っているが、競合メーカ一の事業統合・再編が進む中でコア事業として事業基盤の強化を図っていた。 ライヒホールド社はラテックス事業も、昨年汎用ラテックス事業をダウ・ケミカル社へ売却し、ライヒホールド社が強みを持つ特殊ラテックス事業については、1月に同社と合弁会社を設立している。 今回の接着剤事業の売却によりライヒホールド社は、不飽和ポリエステル樹脂などのコンポジット事業と、塗料用樹脂を扱うコーティング事業の2つのコア事業へさらに経営資源を集中していく方針。 |