2022年10月04日
三菱ケミ、ゼオライト膜搭載の米バイオ工場が稼働
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:三菱ケミカルグループ

 三菱ケミカルグループは4日、同社のゼオライト膜(ZEBREX)を搭載した脱水システムがAemetis, Inc.(本社:米国カリフォルニア州)のバイオエタノール精製プラントに採用され、本年 8 月から本格稼働に入ったと発表した。ゼオライト膜を用いた脱水システムとしては世界最大のバイオエタノール生産規模となる。

 バイオエタノールを燃料として用いるためには、脱水して 99%以上の濃度にする必要があり、脱水工程におけるエネルギー消費の削減が強く求められている。「ZEBREX」は、ゼオライト膜が持つ均質な細孔により、水分子を選択的に分離して取り除くことができるうえに、従来の PSA(Pressure Swing Adsorption = 圧力変動吸着)法によるバッチ式の脱水システムと異なり、連続運転が可能だ。

 Aemetis 社のバイオエタノール精製プラントは、PSA 法から「ZEBREX」搭載の脱水システムへ切り換えることにより、20%超のエネルギー消費量削減を実現した。さらに、CO2 排出量の削減に加え、オペレーションコストの低減やプラント全体の安定運転にも貢献している。
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1664857320.pdf