2022年10月11日
米アジレント、サンプル処理でメトラー社と提携
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:アジレント・テクノロジー

 アジレント・テクノロジーズ・インク(本社:米国カリフォルニア州)は、あらゆるラボで最大の懸念材料の1つである、ミスが起きやすいサンプル前処理に対処するため、METTLER TOLEDO と協力すると発表した。この統合型ソリューションにより、METTLER TOLEDO LabX Balance ソフトウェアから Agilent OpenLab ソフトウェアに、計量結果と関連メタデータを自動でシームレスに送信できる。

 サンプル前処理は、数多くあるラボワークフローにおいて重要な部分です。時間のかかるボトルネックであり、ミスや精度の低下が生じやすく、多くの場合、高コストの品質調査や再分析につながる。
 
 6 月にミュンヘンで開催された Analytica 2022 で Agilent とMETTLER TOLEDO が発表したこのソリューションは、完全に自動化・デジタル化されたLC または GC ワークフローにより、計量プロセスにおける一般的なエラーを解消する。

 この包括的なソリューションは、計量結果を Agilent OpenLab CDS の最新版サンプルスケジューラに自動で転送する。サンプルスケジューラが METTLER TOLEDO LabX ソフトウェアからサンプルと計量データを取得すると、ラボ内のあらゆる機器にサンプルと計量情報をシームレスに転送することができる。
 
 アジレントのライスサイエンス・応用市場グループプレジデントの Jacob Thaysen は、次に通り語った。
 「METTLER TOLEDO との今回の協力をうれしく思う。この新しいサンプル前処理ワークフローは、分析結果の向上にとどまらず、クロマトグラフィー機器の操作における真のデジタルユーザー体験を実現し、未来のラボ構築を促進するだろう」。