2022年10月24日

三井化学、生産技術系DX人材育成プログラム始動

【カテゴリー】：経営 【関連企業・団体】：三井化学

三井化学と日本アイ・ビー・エム（日本 IBM）は24日、新たに生産技術系人材育成のための「データサイエンティスト育成プログラム」を構築し、社内研修を開始したと発表した。同研修を通じて 2025 年度末までに、化学プラントの複雑なデータ解析や、プラント状態の予測モデル構築が可能なサイエンティストを国内主要 5 工場すべてに配置する計画。 　三井化学は、高効率で安全・安定した工場の実現に向けて、工場のデジタル化と先進技術の導入を積極的に進めてきた。工場エンジニアには過去の経験や理論に基づいた技術の解析だけでなく、さまざまな機器や生産工程から得られるビッグデータの多面的で深い解析ができる能力が求められる。そのためには、生産技術に関する知識と、データ解析能力の両方が必要となる。 　また主要 5工場は、生産品目や装置・設備がそれぞれ異なるため、各工場に精通したデータサイエンティストを継続的に育成・配置することが必要となる。 　三井化学と日本 IBM は、2015年からデータ解析が可能な工場エンジニアの育成で協業してきた。 　今回、育成プログラムは「データアナリスト基礎」（レベル1）、「同応用」（同2）、「データサイエンティスト」（同3以上）の大きく3段階で構成する。レベル1は対象を「作業に最低限必要な基礎知識を有する」、同2は「上位者の指導の下、要求された作業を遂行できる」、同3は「独力で解析作業を遂行できる」とする。 　 　知識やスキルの保有を評価するだけでなく、「できることベース」でさらにレベルを 6 段階で定義し、ビジネスの貢献度合いも合わせて評価する。さらに、本プログラムの研修・認定は、アルゴリズム、統計・分析、データ倫理、プロジェクトマネジメントなどを OJT とOFF-JT を組み合わせて実施する。なお「レベル1」のデータアナリスト基礎教育は、生産技術系エンジニア全員（約 250 名）を受講対象とし、すでに120 名の教育を終えているという。 　 ニュースリリース参照 三井化学が生産技術系DX人材育成プログラムを始動、日本IBMが支援 https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1666579173.pdf Mitsui Chemicals Launches DX-Focused HR Development Program for Production Technology … https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1666579173.pdf