2022年11月15日 |
武田薬品、難治性ウイルス薬で欧州承認取得 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:武田薬品工業 |
武田薬品工業は15日、欧州委員会(EC)から、造血幹細胞移植(HSCT)または固形臓器移植(SOT)後の、既存療法(ガンシクロビル、バルガンシクロビル、シドフォビル、ホスカルネットのいずれか1種類以上の前治療)に抵抗性を示す、難治性のサイトメガロウイルス(CMV)感染/感染症治療薬として、LIVTENCITYが販売承認を取得したと発表した。LIVTENCITYは、CMV特異的UL97プロテインキナーゼと、その天然基質を阻害する最初で唯一の経口治療薬。 CMVは移植後の患者に最もよくみられる感染症の1つで、世界の推定発現率はSOT後で16~56%、HSCT後の患者で30~80%となっている。2019年に欧州および近隣諸国で34,000件超のSOTと、48,000件超のHSCTが実施された。 使用可能な治療薬があるSOTおよびHSCT患者には、CMV感染の予防および管理が転帰の改善に有用となる場合があるが、予防薬を使用してもブレイクスルー感染が発生する可能性があり、一部のCMV感染は治療に反応しない場合がある。今回のEC承認は、米国、カナダ、オーストラリアに続く4番目の承認となった。 ニュースリリース https://www.takeda.com/jp/newsroom/newsreleases/2022/20221115_8354/ |