2022年11月16日 |
三井化学、名古屋工場にマイクロ波、CF製造実証へ |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:三井化学 |
三井化学は16日、 マイクロ波化学(大阪府吹田市、吉野 巌社長)と共同で検討してきた環境負荷の低い革新的な炭素繊維(CF)製造の実証設備を名古屋工場(名古屋市南区)に新設すると発表した。投資額は約20億円で、23年12月に完工の予定。 マイクロ波化学が「Carbon-MX」技術による焼成ラインの機器一式を三井化学に提供し、三井化学は同技術を使って全体プロセスを構築する。完工後は、両社共同で量産技術を確立していく方針だ。 今回採用する技術は、対象を内部から加熱できるマイクロ波の特性を生かすことで、むだな加熱を徹底的に排除した革新的なプロセス。従来法と比較し、加熱処理時間が大幅に短縮されるため、焼成プロセスのラインが短くなり、設備をコンパクトにすることが可能となる。また、装置自体の温度が高温にならないため、装置コスト、エネルギー消費、さらには安全面でもメリットが見込まれる。 現時点でエネルギー消費量が約 50%削減され、将来的にマイクロ波を発生させるための電源を再生可能エネルギーに変更することで90%以上の CO2 排出削減が期待できる。 ニュースリリース 三井化学、名古屋工場内にマイクロ波を活用したCF製造実証設備を導入 https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1668566406.pdf Mitsui Chemicals, Microwave Chemical Set to Install Demonstration Facility at Nagoya Works・・・ https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1668566406.pdf |