2022年11月18日
10月のPS生産4.7万トン 4カ月連続の前年割れ
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会は18日、10月のポリスチレン(PS)とスチレンモノマー(SM)の需給実績を発表した。PSの生産は47.8千トンで前年比88%、輸出を含む出荷計は50.6千トンで同92%となった。

■ポリスチレン(PS)
 10月の生産は前年比88%の47.8千トン。需要は国内向け48.1千トン(94%)、輸出は2.6千トンで同69%と低迷が続く。生産量の前年割れは7月以来4カ月連続。
 国内出荷を用途別にみると、電機・工業用5.3千トン(90%)、包装用22.3千トン(97%)、雑貨・産業用は5.8千トン(83%)、FS用14.7千トン(95%)と、いずれも前年を下回った。在庫は111.0千トンで同121%と増加した。在庫月数は2.2カ月で前月末から0.2カ月分の増加となった。

■スチレンモノマー(SM)
 生産は134.2千トンで、前月比130%、前年同月比78%だった。
 国内出荷(内需)は99.4千トン(前年比88%)、輸出は33.0千トン(63%)、出荷計は132.4千トン(80%)となった。
 国内向けでは主力のPS向けが43.7千トン(81%)、EPS向けは8.6千トン(115%)だった。また、ABS樹脂向けは22.2千トン(101%)、合成ゴム7.6千トン(72%)、不飽和ポリエステルは2.8千トン(75%)にとどまった。 輸出は33.0千トン(63%)だが、8~9月からは急回復。出荷計は132.4千トン(80%)となった。月末在庫量は77.4千トンで前年同月比107%、在庫月数は0.6カ月で前月比2%、前年同月比7%の増加だった。
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1668756282.pdf