2022年11月28日
東北大、軟体動物で機能する強力なプロモーター発見
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:東北大学

 東北大学大学院 農学研究科 水圏動物生理学分野の長澤一衛助教らの研究グループはこのほど、軟体動物で機能する強力なプロモーターを同定することに世界で初めて成功したと発表した。

 これまで見つかっていなかった、軟体動物で機能する強力なプロモーターの同定に世界で初めて成功した。このプロモーターは二枚貝に感染するカキヘルペスウイルス1型 のDNA配列から単離され、OsHV-1プロモーターと命名した。

 本プロモーターを利用することで、二枚貝をはじめとする軟体動物において、外来遺伝子を導入した遺伝子組換え動物の作製や、過剰発現系を用いた遺伝子の機能解析が可能になると期待される。

 研究グループは、カキヘルペスウイルス1型(Ostreid herpesvirus:1、OsHV-1)由来のPoshv117というDNA配列が、二枚貝を含む様々な動物種の細胞で強力なプロモーター活性を示すことを発見し、OsHV-1プロモーターと命名した。

 同成果は国際科学誌Proceedings of the National Academy of Sciences of the USA(PNAS)=11月2日付(オンライン版)に掲載された。

ニュースリリース参照
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20221124_01web_promoter.pdf