2022年11月28日

伊藤忠、アンモニア燃料船で基本設計承認 取得

【カテゴリー】：経営 【関連企業・団体】：伊藤忠商事

伊藤忠商事は28日、日本シップヤード（東京都千代田区）、三井E＆Sマシナリー（東京都中央区）、川崎汽船（東京都千代田区）、NSユナイテッド海運（東京都千代田区）と共同で開発するアンモニア燃料船（積載量20万トン級）について、日本海事協会から基本設計承認（Approval in Principle＝AiP）を取得したと発表した。 　今回承認取得したのは、新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）の「グリーンイノベーション基金事業（アンモニア燃料船の開発）」に共同採択された「アンモニア燃料船開発と社会実装の一体型プロジェクト」事業の一環で、今後詳細を詰める。 　 　現在のところ、アンモニアを舶用燃料として利用するための国際規則はない。このため既存の国際規制で定められている「代替設計承認」の取得を見据えてリスクアセスメントを実施し、安全性を確保する。2026年を目途に竣工・社会実装開始を目指す。参加各社にとってはアンモニア燃料船の開発と、世界的なサプライチェーン構築の両面で構成される「統合型プロジェクト」推進に向けた重要なステップとなる。 ＜用語の解説＞ ◆代替設計承認とは　：国際規則が定まっていない船舶の設計を行う場合に、既存の国際規則に則り建造された船舶と同等の安全性を担保していることを立証し、主管庁の承認を得ることを指す。 ニュースリリース参照 https://www.itochu.co.jp/ja/news/press/2022/221128_2.html