2022年11月29日 |
千代田、水素サプライチェーン構築へ仏社と提携 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:千代田化工建設 |
千代田化工建設は28日、メチルシクロヘキサン(MCH)による水素サプライチェーン構築を加速するため、フランスの技術会社であるAxens(アクセンス社)と、商業協力契約を締結したと発表した。 千代田は独自開発した触媒を用いてLOCH(液体水素キャリア)の一つであるMHCから水素とトルエンを高い転化率と選択率で製造するSPERA水素技術を有している。アクセンス社のトルエン水素化技術は、高性能な均一系触媒作用を使用し、最適化されたエネルギー効率でトルエンと水素から高純度の MCH を製造する技術をもつ。 両社の技術を組み合わせることで、千代田は、 ・ プロジェクトを早期に実現できるアプローチを提供し、 ・ 2つの技術間調整にかかる顧客負担を軽減できることが可能となる。 また、千代田とアクセンス社は LOHC としての MCH を使用する実証済みの技術をもとに、急成長する水素市 場に対して今後、 ・ 水素輸送と貯蔵における安全性や技術的課題解決と、 ・ 既存のインフラや法令、規格を用いることによる高い競争力 を提供していく。 今回の契約締結によって両社は今後、大きな水素需要が見込まれる欧州市場を中心に、日本、北米、アジア、オセアニアなどにおける水素案件に、共同で売り込みを図っていく。また、エネルギー・トランスフォーメーションに向けた水素サプライチェーン事業への取り組みをさらに加速化させ、二酸化炭素排出量削減と、世界の持続可能な未来に向けた脱炭素化に長期にわたり貢献していくとしている。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1669634324.pdf |