2022年12月02日 |
東北大、硫化スズで高効率太陽電池開発の可能性 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:東北大学 |
硫化スズは地球上に豊富にある元素の化合物で太陽電池材料として期待されている。硫化スズ太陽電池はこれまで20年間研究されてきた。高効率な太陽電池を実現するためには、高い開放電圧を得ることが必要だが、硫化スズ太陽電池の開放電圧は5%以下で、実用化されている太陽電池の半分以下と低いことが問題となっていた。 これは、硫化スズ界面で、硫化スズのバンドがほとんど曲がらないことが原因だった。 東北大学多元物質科学研究所の鈴木一誓助教らのグループは2日、硫化スズ単結晶に酸化モリブデンを堆積した界面の電子状態を光電子分光法によって解析し、バンドが大きく曲がることを初めて実測したと発表した。 このことは、硫化スズを用いて太陽電池に適した界面が形成できることを実証したもので、硫化スズが太陽電池材料として高いポテンシャルを有することを示している。硫化スズ太陽電池は安価で安全なエネルギー源として期待できる。 同研究成果は11月30日公開の「The Journal of Physical Chemistry C誌」に掲載された。 ニュースリリース参照 https://www.bing.com/search?q=h&aqs=edge..69i57j69i59l3j69i60l3&FORM=ANAB01&PC=DCTS |