2022年12月05日 |
三菱ケミG、安息香酸使用した生分解性レジ袋開発 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:三菱ケミカルグループ |
三菱ケミカルグループは5日、紙加工専業のキラックス(本社:名古屋市港区、吉良伸一社長)およびシモジマ(本社:東京都台東区、笠井義彦社長)の両社と共同で、魚が口に入れても吐き出す苦味成分の「安息香酸デナト二ウム」を原料に使用した海洋生分解性レジ袋を開発したと発表した。 三菱ケミカルグループが製造する植物由来のコンパウンド「FORZEAS」をキラックスが製膜・製袋し、シモジマがレジ袋「ENERFISH(エネルフィッシュ)」の海洋生分解性グレードとして販売する。 「FORZEAS」は、三菱ケミカルグループの植物由来の生分解性樹脂「BioPBS」を使用したコンパウンドで、自然界の微生物によって水と二酸化炭素に分解される。 今回開発した海洋生分解性レジ袋は、海洋で1年間に約 90%分解されることを確認済み。また、一般的な石油由来原料のレジ袋に比べ、焼却時の二酸化炭素排出量が約 30%削減される。 安息香酸デナトニウムは、人や魚が口にすると強い苦みを感じる有機化合物で、誤飲防止の目的で玩具に塗布されるなど安全性も高い。今後、三菱ケミカルグループをはじめ各社は早期の市場展開をめざす。 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1670222568.pdf |