2022年12月06日 |
京都大、マウス脳内分子の可視化に成功 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:京都大学 |
京都大学大学院 工学研究科の浜地 格 教授(合成・生物化学専攻)らの研究グループは5日、医薬品の多くを占める小分子が実際の動物体内でどのように移動するかを明らかにする新しい方法を開発したと発表した。 新たな医薬品や診断薬を開発するためには、候補となる分子がどのように体の中を移動するかを調べることが重要となる。医薬品候補となる分子の多くは小分子という分類に属しているが、これまで小分子が動物体内でどのように移動するかを調べる方法は限られていた。 研究グループは、医学・生理学分野で古くから用いられる「ホルマリン組織固定」の化学的原理に着目し、それを拡張することによってマウス脳内の小分子の分布を可視化することに成功した。「ホルマリン漬け」から着想を得た。分子の動きを「固定」することで、これまでよりも高い解像度で分布が解析できる。この成果は、新たな医薬品開発の効率化につながると期待される。 本研究成果は国際学術誌「Chem」(22年12月1日付)に掲載された。 ニュースリリース参照 https://www.t.kyoto-u.ac.jp/ja/research/topics/20221205 |