2022年12月14日 |
富士フィルム、米国バイオテック企業へ出資 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:富士フイルム |
富士フイルムは14日、細胞の画像解析を専門に行う米国バイオテック企業 PhenoVista Biosciences(本社: カリフォルニア州)の第三者割当増資を引き受け、同社に出資したと発表した。今後、富士フィルムが有する iPS 細胞由来分化細胞と組み合わせ、新薬候補物質の新たな評価手法を構築、創薬ビジネス拡大につなげるのが狙い。出資はライフサイエンス領域のコーポレートベンチャーキャピタル( LS-CVC)を通じて行う。 PhenoVista 社は、製薬企業やバイオベンチャーに対して細胞の画像解析サービスを提供するバイオテック企業で、細胞の形態変化や産生物など複数の項目を同時に測定できるハイコンテントスクリーニングが可能な分析機器をはじめ、3 次元の細胞モデルを用いた最先端の画像解析技術・ノウハウなどを有している。 富士フィルムの米国子会社、FUJIFILM Cellular Dynamics,Inc( FCDI)は、iPS 細胞の高度な初期化・分化誘導技術を生かして、多種の iPS 細胞由来分化細胞を開発・提供している。昨年 11 月、創薬支援分野でのビジネス拡大に向けて、PhenoVista 社との戦略的提携を実施した。 今回、同社は今年2月に立ち上げた LS-CVC を活用し、PhenoVista 社へ出資した。出資を通じて同社との連携をさらに強化することで、新薬候補物質の新たな評価手法の早期構築・実用化を図る。 |