2022年12月14日
住友化学、「気候変動」「水セキュリティ」でA評価
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学

 住友化学は14日、気候変動および水セキュリティ対応で、目標設定、行動、透明性の点で特に優れた活動を行っている企業として、国際 NGO である CDP により「気候変動 A リスト 2022」および「水セキュリティ A リスト 2022」に選定されたと発表した。

 最高評価である A リストへの選定は、気候変動は5年連続、水セキュリティは 3年連続。今回、CDP に情報開示した約 19,000 社のうち、気候変動で5年連続最高評価を獲得したのは世界で45社、うち日本企業は10社のみだった。

 CDPとは、企業や政府などによる温室効果ガス(GHG)排出削減や水資源管理、森林保全を促進している国際 NGO 組織のこと。世界の機関投資家を代表して主要企業の環境分野に関する取り組みの情報を収集し、活動実績を8段階で評価している。

 住友化学は、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、グループの GHG 排出削減の取り組み方針や活動目標をまとめたグランドデザインを 21年 12月に策定し、公表した。具体的には、30年度までの削減目標を 30%から 50%に引き上げ、「 2℃を十分に下回る水準( Wellbelow 2℃ )」で Science Based Targets( SBT )イニシアチブの認定を改めて取得するなどの取り組みを推進している。
 
 水セキュリティ対応でも、各生産拠点で水リスク評価を実施するなど水使用量削減の取り組みに取り組んでいる。22年8月には、気候変動対応や水リスク対応に加えて、生物多様性対応にサプライヤーとともに取り組む重要性を認識し、「住友化学グループサプライヤー行動規範」を改訂するとともに「生物多様性の保全」の項目を拡充するなどした。
 
 (参考)
 ◆「2050年カーボンニュートラル実現に向けたグランドデザイン」
 https://www.sumitomo-chem.co.jp/news/detail/20211210_2.html
 
ニュースリリース
https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1670984256.pdf