2022年12月22日 |
11月汎用樹脂の出荷 国内向け回復傾向・石化協 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:石油化学工業協会 |
石油化学工業協会は22日、11月の汎用石化4樹脂(LDPE、HDPE、PP、PS)の需給実績を発表した。 生産は PPとPSが前月比プラスとなったが、両PEはマイナス、前年同月比では4樹脂ともマイナスだった。 国内出荷は、生活関連商品の相次ぐ値上げ等により消費鈍化が続く一方で、移動制限もなくなり、サービス関連分野に回復が見られるなど、消費動向にまだらな動きが見られている。他方、生産マインドにはまだ弱気曲面の状態が残っている。 汎用樹脂の出荷は前月比一進一退が続いており、LD、HD、PPの3樹脂はわずかながら増加となったが、PSは微減に終わった。前年比では4樹脂ともマイナスだった。用途分野別に見ると、フィルム等の包材、雑貨分野の減少幅が大きく、総じて出荷は低迷が続いている。 輸出は、主要輸出先である中国でのゼロコロナ政策の長期化や欧米経済の減速が重なり、最終需要の低迷が響いている。前月比ではPP樹脂のみプラスとなったが、前年比では全樹脂ともマイナスとなった。 【在庫量】:LD、HD、PPは前月比減少、PSは微増となった。 ▽LDPE:前月末比増減量 ▲ 7,100トン、在庫量 3.6カ月分(10月末:3.8カ月) ▽HDPE:前月末比増減量 ▲ 1,400トン、在庫量 4.4カ月分(10月末:4.4カ月) ▽PP :前月末比増減量 ▲10,300トン、在庫量 3.3カ月分(10月末:3.5カ月) ▽PS :前月末比増減量 +2,000トン、 在庫量 2.5カ月分(10月末:2.3カ月) 4樹脂生産・出荷・在庫実績(11月) https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file3_1671679966.pdf |