2022年12月23日 |
京大、リチウムイオン電池の構造可視化に成功 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:京都大学 |
京都大学電子材料物性研究室の山田啓文名誉教授らのグループは22日、パナソニックホールディングスなどと共同で、リチウムイオン電池に用いられるリチウムイオン(正イオン)が、電解質中において溶媒および負イオンに包まれている状態(溶媒和構造)を原子間力顕微鏡(AFM)で可視化することに成功したと発表した。 リチウムイオンは、電解質中でリチウムイオンが溶媒分子によって形成される溶媒和構造がどのようなものか、また電極表面で溶媒和が外れ(脱溶媒和)リチウムイオンが電極に入り込みやすいかどうかで、その性能が決まる。したがって、電極(固体)と電解質(液体)との界面(固液界面)において、リチウムイオンの溶媒和構造や脱溶媒和の様子を分子スケールで測定すれば、より高性能なリチウムイオン電池の開発が可能となる。 同研究成果は22年12月6日、アメリカ化学会出版の「Nano のLetters」誌に掲載された。 ニュースリリース https://www.t.kyoto-u.ac.jp/ja/research/topics/3pnlxe |