2023年01月27日 |
東北大、アトピー性皮膚炎の経過をスマホで観察 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東北大学 |
近年、皮疹の画像を専用の画像撮影機器等を用いて撮影し、AIで解析をするシステムの開発が進んでいる。その一方で、スマートフォン等を使って撮影した画像を簡単に解析を行なえることが望まれているが、撮影条件が画像診断に影響するという問題があった。 東北大学大学院 医学系研究科では皮膚科学分野の志藤光介医師らの研究グループがスマートフォン等で簡便に撮影された画像から病変部位を認識し、その病変部位を検出する病変部抽出システムを深層学習を用いて開発することに成功した。早期発見を促す学習モデルを開発した。 さらに、このシステムを利用すると、アトピー性皮膚炎患者に合併しうる感染症の疾患判定画像診断に有効であることも確認した。本システムを利用することで、皮疹以外の情報や背景の映り込みなどの皮膚病変撮影時に生じる撮影バイアスを緩衝することができ、さまざまな撮影距離で撮られた画像でも安定したAI解析を行うことが可能となる。 本研究成果は、AIを搭載したアプリを用いた自己管理型の疾患判定画像診断技術の実用化を大きく前進させると期待できる。 同研究は、2023年1月11日「Journal of Dermatological Science」のオンラインに掲載された。 (詳細) https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20230126_02web_skin.pdf |